やはりハマってる?2005年12月16日 23:35

また三丁目ネタですが、映画を観た時は涙で霞んで細かなことにまで目がいかなかったんですが(笑)、少し時間が経って色々思い出すことがあります。
演出に絶妙なワナが仕掛けられていたことがわかりました。
映画の設定時代は昭和33年と言うことですが、当時のことを手元の資料(なぜかあったり)をまたぺらぺらめくっているとふと思い当たることがあります。昭和33年というともはや戦後ではないと言われたほど復興が進んでいたころです。我々は昭和初期と言うことでまさしく映画のような古ぼけた街並みを思い浮かべるんですが、実際はもっと新しい建物が多かったようです。「鈴木オート」も立ち上げて間もないという設定なので、もう少し綺麗だったかもしれません。
その鈴木オートの社有車「オート三輪」も実は販売が始まったのが昭和34年です。ですからあのような状態で走っているはずはないんですね。
次に都電ですが、クリーム色と緑のツートンカラー(金太郎塗りと呼ばれてました)に塗られた6000型車両はまさしく当時ズバリです。都電と言うと黄色い車体を思い浮かべる方が多いかと思いますが、黄色になったのは昭和34年からです。
一平と淳之介がその都電に乗って高円寺へ行くシーンが描かれてましたが、あの路線は手元の資料によると、どうやら14系統杉並線のようです。杉並線は都電唯一の狭軌の路線でした。と言うことは、狭軌ではなかった6000型が走っているのは変と言うことになります。
これらの事項は作り間違えたのではなく、あえてそうしたらしいです。時代考証をリアルにしすぎるとかえって違和感が出てしまうので、いかにもと言う仕掛けをしたと言うことらしいです。
なるほど、そう言うことも含めてまた観たくなってしまいました。

コメント

_ かつ@千葉 ― 2005年12月17日 21時34分08秒

またまた見に行きましょうよ♪
千葉NTのジョイ本脇に出来たシネコンは
年明けまで上映しているようです(^。^)

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