紀勢本線ぐるり旅2010年12月18日 21:15

冬の青春18切符の旅、その2です。
今回は東京出張からの帰りを兼ねて紀伊半島をぐるり回ってみようと言う企画です。
金曜日に出張の仕事を済ませて、あらかたの荷物は宅急便に任せ、新宿発の夜行バスで大阪の天王寺まで行きます。バスは到着時刻が予定より前後する事がありますが、幸い何事もなく予定より少し早く天王寺駅前に8:15ころ到着しました。一応定時に着いた場合と早く着いた場合の計画をたてていたので、早く着いた案で実行します。
天王寺駅
天王寺駅で18切符に3日目のスタンプを押してもらって、8:27発阪和線の和歌山行き快速に乗ります。まあこの辺は普通の通勤電車ですね。淡々と走って9:36和歌山駅に到着です。ここから紀勢本線に乗り換えます。9:44発の御坊行き普通電車は転換クロスシートの快適な電車でした。10:56御坊駅に到着、ここで一旦JRを離れて紀州鉄道に乗り換えてみます。御坊駅の端っこに紀州鉄道の車両が停まってます。見た目はディーゼルカーですが、車体はバスをベースとして造られたレールバスと呼ばれる車両です。3分の待ち合わせでレールバスはゴトゴトと動き出します。乗り心地はバスそのものですね。紀州鉄道はわずか2.7kmしかなく途中3駅に停まるともう終点の西御坊駅です。乗ってる時間は8分でした。
紀州鉄道
西御坊駅は駅と言われなければ分からないようなかなり年季の入った駅舎です。折り返しまで40分ほどあるので付近をうろついてみましたが、昔ながらの家並みがあったりしてなかなか良い雰囲気な所もありましたが、これと言って立ち寄り所もなく、大通り沿いのコンビニでパンなどを調達しました。また8分乗って御坊駅に戻りました。
紀勢本線に戻ります。12:00御坊発紀伊田辺行き普通電車です。意外にもボックスシートの車両でした。乗客も少なかったので調達したパンをかじりながら43分で紀伊田辺駅到着。
紀伊田辺
直通している普通電車のダイヤがないので細かく乗り換えになります。13:01紀伊田辺発はロングシート車両。若者が多く乗ってきました。新宮まで2時間49分の長旅になりますが、いつの間にか若者達はいなくなり乗客のほとんどは途中の観光地や温泉地で降りていきました。太平洋が見えてきますが、さすがにロングシートで2時間を超えると飽きてきました。15:50新宮駅に到着。ここから先はJR東海の管轄です。15:56発のディーゼルカーで終着の多岐駅まで3時間22分の超長旅になります。ボックスシートの車両でしたので先ほどよりはまあましです。通路を挟んだ席に女性の2人組が乗っています。お弁当を開いたりして楽しそうにしていましたが、途中からはほとんど寝てましたね。何度も特急のすれ違いや追い抜きで結構長く停まります。日も沈んで来ましたしトンネルも多いので何にもすることがありません。多岐駅に近づいた所で列車はしばらく停まってしいました。この先で遅れが出ているらしいです。
多岐駅
多岐駅は参宮線との分岐駅になっていますが私はこのまま紀勢本線で亀山をめざします。先ほどの女性組も同じホームで待っていましたがどうやら間違えたらしく慌てて参宮線鳥羽行きホームへ移って行きました。
19:44発名古屋行き快速みえ24号は少し遅れて入線してきました。この列車は津から伊勢鉄道を経由して名古屋へ行ってしまいますので津で乗り換えます。津駅で亀山行きの待ち合わせに40分ほどありますので一旦駅を出て夕飯でもと思ったんですが、めぼしい店はもう閉まってました。駅ビルのドトールで時間を潰してホームに戻ります。
津駅
列車の遅れはさらに酷くなっていて20:46発の亀山行きを寒いホームで待ちます。30分遅れで入線してきたワンマンカーに乗って21:30ころ亀山駅に到着。今夜はここのビジネスホテルで一泊します。夕飯はコンビニ弁当となりました。

案外ぐっすり眠って6:00起床。朝食をいただいて亀山駅に行きます。「世界の亀山ブランド」がある所ですが、そんな大げさな感じは無い駅です。
亀山駅
7:04発の関西本線に乗ります。山あいを30分乗って柘植駅で草津線に乗り換えて8:31草津駅に到着。ちょっと駅を出てみますが、特に何もせず8:52発米原行きに乗ります。
草津駅
ここまで来るともう都会の電車ですね。多くの人を乗せて琵琶湖沿いを行きます。米原から北陸本線で敦賀へ行きます。敦賀行きも満員状態で行きますが、長浜でほとんど降りてしまいました。何があるんですかねぇ。10:24敦賀駅着。小浜線に乗り換えです。そこそこの人数を乗せて10:44出発。本日の最長乗車時間2時間6分で12:50に東舞鶴駅に到着。東舞鶴駅は歴史のある駅舎があったんですが、現在は何の変哲もない高架駅になってしまってます。一旦駅を出て駅前のドラッグストアで昼食を調達。13:18発綾部行きに乗ります。
綾部駅からは山陰本線で米子へ帰りますが、直通はなくてこれまた細かく乗り継いで行かねばなりません。
13:57綾部を出ると11分で福知山に着きます。ここで50分ほど待ち合わせ時間があるので外に出ます。ここは懐かしい駅です。親の実家、つまり祖父母が住む家が福知山線沿線にあり、その地方では福知山はちょっとした都会でした。買い物に来たりしたものです。駅前は綺麗に整備され、幼き頃の面影は何もありません。
福知山駅
駅ビルの喫茶店で時間を潰して、14:57発に乗ります。山あいを縫うように山陰本線はくねくねと走り、16:22豊岡駅に到着。ここでまた乗り換えて、特急が通り過ぎるのを待ってから16:50発。円山川沿いを北上して日本海が近づくと城崎温泉と言う駅に着きます。昔は城崎駅だった記憶がありますが、観光地らしく改名したのでしょう。この時期はカニと組み合わせた旅行パックが盛況で、今日も京阪神方面へ帰ると見受けられる客でホームはごった返していました。お土産をぶら下げて上りの特急に乗り込んで行かれました。それを横目にこちらの普通列車はのんびり進み、18:12浜坂駅着。5分の待ち合わせで鳥取行きに乗ります。19:03鳥取着。19:10発の米子行き快速に乗って、20:46米子駅に帰ってきました。

三江線〜福塩線・芸備線2010年12月12日 23:37

10数年ぶりに「青春18切符」を購入してみました。有効期間は12月10日〜1月10日でこの間に5回(5日)まで使えます。早速12/11と12日に利用することにしました。
ローカル線だらけの中国地方ですが、その中でもかなりな渋さの三江(さんこう)線に乗ってみようと思います。三江線は島根県の江津(ごうつ)と広島県の三次(みよし)を結ぶ路線ですが、江津発は日に5本。そのうち三次へ直通するダイヤは日に2本しかありません。今回はその直通する15:08江津発に乗ります。
米子駅
まず米子を12:46発の快速アクアライナーで江津を目指します。格好いい名前が付いてますが普通の気動車です。旅行客らしき人もちらほら乗ってましたが、松江でほとんどおりてしまい、入れ替わりに沢山の学生が乗ってきました。ほぼそのままの状態で江津に15:04着。学生達はまだ先までいくようでした。
三江線に乗り換えます。1両編成のワンマンカー、もうすっかりお馴染みのキハ120と言う小さな車両です。乗客6割ほどで出発。ウラ寂しい駅に停まっていきますが乗ってくる人はおらず、一人二人と乗客は降りていきます。1時間も走らないうちに6人になりました。どう見ても鉄オタばかりです。こんな状況じゃ普段はどんな状態なんでしょうね。
キハ120車内
ほぼ東へ向かっていた線路は因原駅あたりから一旦北へ進路を変えます。江の川の流れに沿った経路になっています。16:52浜原駅に着きますがここで8分停車します。単線なので行き違いの待ち合わせかと思いましたが対向車はすでに入線していました。時刻表を見るとその列車はこの駅始発でした。三江線が全通するまではここが終点でしたが今もまだここで運転区間が別れています。運転手さんも暫し休憩されていました。出発からすでに2時間経ってますが実はまだ50kmほどしか進んでいません。
浜原駅
浜原から口羽駅間は三江線の中では比較的新しく出来た区間です。トンネルと高架の高規格路線になり、のんびり走っていた気動車は一気に速度を上げます。途中に宇津井という駅があります。地上20mにある駅としてちょっと話題にもなりました。
口羽駅でまた15分停まってから先はまたのんびり走行になり、108kmを3時間40分も掛けて18:51三次に着きました。結局乗っていたのはその6人だけでした。
三次駅は真っ暗
もう少し足を延ばして福塩線で福山まで行くことにしますが、待ち合わせに1時間半ほどありますので一旦出て夕飯とします。
福塩線は塩町〜福山を結んでいて塩町駅は三次駅から3駅先ですが全て三次発のダイヤになっています。ここも渋い方のダイヤで1日8本です。20:24三次発に乗ります。三江線に乗っていた人が私以外に2人いました。考えることは同じですか。まあローカル線ですから乗る列車は限られてますからね。
福山駅へ直通するダイヤは無く全て途中の府中止まりです。府中駅での乗り継ぎは良く、府中〜福山間は電化されていてダイヤも多いです。
23:01福山駅に到着。駅近くのビジネスホテルを予約していたのでここで1泊です。

翌日、福山駅7:16発にのるつもりですが、ホテルの朝食は6:30からとのことだったので6時に起きて身支度し、駅までは5分とかかりませんのでゆっくり朝食をいただきました。このホテルの朝食はかなりレベルが高かったです。ちょっと得した気分で出かけます。
福山駅は新幹線停まる近代的な駅です。山陽本線で広島へ向かいます。多くの人が乗り降りしながら2時間弱で広島駅到着。ここで可部線に乗り換えます。
可部線車両
可部線はかつては観光地の三段峡まで伸びていましたが、可部〜三段峡間は廃止になっています。というとローカルな感じがしますが、実際は都市近郊交通として利用客は多いようです。日曜日の朝でしたが各駅で乗客の乗り降りがあり賑やかでした。終点可部駅に10:06着、3分で折り返してこれまた沢山の乗客をのせながら広島へ戻ります。
広島から芸備線でまた三次へ向かおうと思います。広島駅で弁当を調達して芸備線ホームへ行きます。芸備線もローカル線なのでまたワンマンカーを想像していたんですが、意外にも4両編成の電車が待っていました。ただ、乗客はまばらです。
広島駅弁当
11:00広島発。ぽかぽか陽気になってきました。ガラガラのボックスシートで先ほど調達した弁当を食します。12:38に三次駅到着。芸備線は広島と新見を結んでいますが、直通するダイヤはありません。まず三次で備後落合行きに乗り換えです。
芸備線車両
ここからはまたローカルムード満点な路線になります。12:44三次発のワンマンカーは中国山地に入り込んでいきます。終着の備後落合駅は10月にも来ましたね。駅には雪が少し積もっています。
新見行きに乗り換えます。木次線からの乗り換え客が多く、新見行きはほぼ満席状態となりました。驚いたことに昨日三江線と福塩線に乗っていた人がまた同乗していましたが、満席状態の中、ボックスシート独り占めと言う暴挙。鉄道ファンが冷たい目で見られる一因です。
伯備線車両
新見で40分の待ち時間があるので駅前の喫茶店で休憩後、16:24発の伯備線で米子へ18:22に戻りました。2日間の乗車距離は705.8kmでした。

12月12日現在
2010/12/12現在

姫新線と赤穂線2010年11月21日 23:13

岡山県内乗り放題の切符、正式には「秋の岡山県内お出かけパス」の販売期間がもうすぐ終わるのでその前に利用しておきます。販売している駅は岡山県内、しかも買った当日は使えないので先週のうちに津山駅まで行って買っておきました。1枚1000円です。
岡山県内で乗ってない路線をこの際潰しておこうという寸法です。
新見駅
例によってスタート地点とする新見駅まで早朝のうちに車で行き7:16発の姫新線津山行きに乗ります。姫新線は読んで字のごとく姫路と新見を結ぶローカル線です。しかし直通運転している列車はありません。新見〜津山、津山〜佐用、佐用〜新見と言う具合に分断されています。
新見駅に入線してきた車両は意外にも2両編成。でも乗客は数人で、目の据わったマニア風な人がちらほら。と言うのも今日は津山駅で引退車両のイベントがあるようです。
津山駅構内

中国山地の中を1時間45分走って津山駅に到着。佐用行きの待ち合わせ時間は1時間以上ありますので途中下車して駅前を散策してみます。まだ9時前なので店舗はみんな閉まってます。適当に河原などを歩いてから駅前に戻り、茶店で時間つぶしました。
10:39の佐用行きに乗ります。ここからはローカル線お馴染みの小さなワンマン車両になります。お出かけパスの有効圏内は途中の美作土居駅までですので、そこから先は別途乗車券が必要です。
津山〜佐用間は1日に11本走ってますが、そのうち佐用まで行くのは7本、しかもなぜか第2土曜日は3本が運休になると言う閑散ダイヤです。でも乗客はそこそこいます。若い女の子達がワイワイ乗ってきました。30分ほど走った先の林野駅でその女の子達と乗客ほとんどが降りてしまいました。ここに何があるんでしょうか。入れ替わりに年配の集団が乗って来られてまた賑やかになりました。
佐用でほぼ全員が姫路行きに乗り換えて12:42姫路に到着しました。姫路駅は綺麗な高架に整備されていて、姫新線のディーゼルカーは申し訳なさそうにぽつんと停まります。
姫路駅

24分の待ち合わせがあるので姫路駅名物「えきそば」で昼食。味は和そばだけど麺は中華という変わった物でした。
13:06発播州赤穂行きに乗ります。相生までは山陽本線を走りますが、快速電車はさすが乗り心地が快適です。赤穂線に分岐すると単線のローカル線になりますが、あっと言う間に播州赤穂駅に到着。岡山行きに1分の乗り継ぎ。赤穂線は路線図で見ると瀬戸内縁を走っているように書いてありますが、海は見えません。寒河駅からがまたお出かけパスの圏内です。寒河は「そうご」と読みます。となりの日生は「ひなせ」です。難しい読み方です。
日生駅

15:02岡山に着きました。15:19発の新見行きにのって戻って来ました。

2010/11/21現在

終点2駅2010年11月03日 09:34

終点と終着の違いは何でしょう。意識して使い分けた事はないですが、文字の意味として「終点」は終わりの場所、「終着」は終わりに着くことでしょうか。そう言う意味で、鉄道路線で物理的にそれより先に行けない最後の駅を終点と言うことにします。
今回は仕事で行った東京からの帰りの道すがら終点駅へ行ってみました。
関東から関西へ行く路線は幾つかありますが、今回はあまり乗ったことの無かった中央本線を利用しました。たしか仕事で小淵沢辺りまでは利用したことがあるんですが、そこから先は未知です。新宿から出るホリーデー快速ビューやまなしで甲府へ行きます。オール2階建車両のごつい車両ですが普通乗車券だけで乗れます。甲府には昼前に着、駅ビルで昼食とした後あずさ号に乗り換えて塩尻駅に13:35着。ここまでがJR東日本管轄で中央本線はここから先はJR東海管轄になります。直通している列車はありません。
塩尻駅
名古屋行きのしなの14号に乗り換え、16:00に名古屋駅に着きました。
一旦改札を出て荷物をコインロッカーに預けて、武豊までの切符を購入してから再びホームに戻り、武豊線直通の武豊行きに乗ります。武豊行きはディーゼルカーです。名古屋を出てしばらくは東海道線を走り、大府駅から武豊線に分岐します。1時間ほど揺られて終点武豊駅に着きました。
武豊駅
終点ですので引き返すしかないんですが、近くに名鉄の知多武豊駅があるようなのでそこから名古屋に戻りました。
再び名古屋からJRに乗り今夜は大垣で1泊です。
大垣から短い路線が1本出ています。美濃赤坂線と呼ばれていますが、正式には中央本線の支線扱いです。
美濃赤坂駅
翌日朝、1時間に1本ペースのダイヤを逃さないよう乗りましたが、乗客は私と4人連れの乗客のみ。途中1つの駅に停まると次は終点の美濃赤坂駅。
貨物を扱う広いヤードが有り、なかなか良い風景です。5分の折り返しで大垣へ引き返してきました。
東海道線で米原へ行きます。ここからはJR西日本管轄の北陸本線に乗り換えて近江塩津へ行き、湖西線に乗り換えて京都経由で大阪に着きました。
後はいつもの高速バスで米子へと戻りました。

岡山1日乗り放題2010年10月23日 21:32

JR西日本から「秋の岡山県内おでかけパス」と言うフリー切符が販売されているのでこれを利用して少し乗り潰しておこうと思います。
岡山県は中国地方の中では路線が多い方ですが、県内だけで完結させようと思うと限られます。今回は吉備線と宇野線に乗ってみました。
まず吉備線に向かいますが切符は岡山県内のみ有効ですので伯備線の新見駅までは車で行きました。駅前の駐車場に停めて伯備線普通電車に乗り、総社駅で降ります。
吉備線は伯備線の総社駅と岡山駅を結ぶ地方路線です。非電化単線で気動車で運用されていますが、乗った時は総社から岡山まで満員でした。
岡山についたら宇野線に乗り換えます。宇野線はかつては宇野港への連絡路線として賑わっていました。現在は瀬戸大橋への取付路線になり、途中の茶屋町駅から宇野駅までは本線から外れた盲腸線となってしまいました。
岡山から瀬戸大橋へ向かう列車は頻繁にあります。沢山の観光客をのせてマリンライナーと名付けられた電車は15分ほどで茶町駅に着きます。ここで宇野行きに乗り換えると、ぐっとローカル色な路線になります。約30分で終点宇野駅。近所で昼食にラーメンを食してから折り返します。
宇野駅
また茶屋町で乗り換えですが、岡山とは反対の瀬戸内海側に向かってもう数駅行き、児島駅でおります。ここまでが岡山県内でありJR西日本とJR四国の境界になります。
児島駅
四国側から来た電車に乗り換えて岡山経由で新見駅へと戻りました。

2010/10/23現在の乗り潰し図